保育園に保健師として就職する求人

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保健師という職業をご存じでしょうか。一般的に有名な仕事かもしれませんが、その実態についてはあまり知られていないことも多いですよね。そこでこの記事では、主に保育園で保健師として勤務するケースを解説していきます。

保健師はどのような働き方で、求人の傾向はどのようになっているのかということを含め、説明します。

保健師という仕事のメリット

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保育園で保健師になるとどのようなメリットが考えられるのでしょうか。まず保健師の仕事は、子どもの健康管理を担当する業務なので、子どもたちの健やかな成長を目にすることができるという点でやりがいが感じられるでしょう。

保育園の子どもたちは小学校入学前、あるいは幼稚園よりも低学年の子どももいます。個人差はあるかもしれませんが、そのような幼少期の年齢の子どもは、体も心も日々急速に変化し発達していきますよね。この時期は特に、児童が成長していくプロセスにおいて重要であると言われています。

一般的にも、保健師は元気な子どもたちをすぐ近くで見守ることができ、とても魅力的な職業だというイメージがあります。特に小さい子どもが好きな人にとっては、子どもたちとのふれあいの中で大きな喜びを感じられる仕事となるでしょう。

そして次に、勤務条件が良いという点も注目されています。保健師は基本的に定時で規則正しく働くことができ、残業が多過ぎるということにはならないはずです。また休日や有給休暇もしっかり取ることができる傾向にあり、家事や育児などのプライベートとの両立も可能です。

そのため多くの施設では日勤のみで、週休二日制を導入しており土曜日や日曜日は休日になるでしょう。このことからも女性が働きやすく、ワークライフバランスが充実した健康的な働き方ができると言えそうですね。さらに、多くの保健師が各職場に一人配置となっているので、個人の裁量で柔軟な働き方も実現させることができます。

保健師として就職するには

では保健師として保育園などに就職するにはどのような方法が考えられるのでしょうか。保健師は一般的に、待遇面や仕事内容などへの魅力から、なりたい人が多い人気な職業です。そのため採用のチャンスは限られ、求人の倍率も高く激しい競争率となるのが特徴的です。

活躍の場は主に地域や市町村のエリアで、地方自治体、地元の中小企業、小中学校や高校、保健所、団体法人など様々な場所があり、特に地方都市などで地域に密着した雇用形態になります。確かに保健師の資格自体は合格率が高く、大学や専門学校へ通うなどして勉強を続けることで、多くの人々に取得するチャンスは開かれています。

しかし、実際に転職や就職を考えると求人の数は少なく狭き門となるので、なかなか希望通りの採用が実現へつながらない人も多いということです。保健師として保育園に就職することを考えたら、厳しい競争に勝ち抜く覚悟が必要になりそうですね。

ただ、一生懸命に努力して実際に保健師になることができれば、満足度の高い働き方を充実させられる可能性があるので、頑張るだけの価値がある道だということに間違いないでしょう。

また保健師は養護教諭とも呼ばれることがあり、これは学校など公共の機関に公務員として勤務する職種です。やはり、民間企業などの組織よりも、公務員として保健師の仕事をする方が雇用は安定しているという現状があります。

どの小中学校でも見かける、保健室にいる先生のことですね。このように、どのような職場に採用されるのかということも判断材料にして自身のキャリアを考えていくべきでしょう。どのような道を進むにしても保健師として働き活躍している、未来の自分の姿を想像することで、困難な課題も乗り越えていくことが出来るでしょう。

保健師の仕事内容

次に、保健師の仕事は具体的にはどのようなものなのかという点について詳細を解説していきます。まず、子どもたちの体調管理やけがの手当てなどを行う業務があります。これは一般的なイメージにも当てはまりますよね。

特に幼少期の子どもの体はデリケートで、体調を崩すことも多く、注意が必要になる場合もあります。例えば子どもが熱を出したり、かぜをひいたり、転んでけがをしたりしたときにはその場で応急処置や手当、治療などを施した上で、病院に連れていくか早退させるかなどを判断しそのための対応を行います。

児童の体調の異変に気付いたら、医療的な措置をすることはありませんが、必要があれば病院への受診を検討したり、保育士や家族などに連絡や報告をしたり、的確な対処方法を考えたりします。また、定期的に開かれる内科検診、身体測定、歯科検診などの手配も業務の一つです。

さらに、保育士など働いている職員の健康管理も仕事に含まれます。次に、衛生管理や感染症、ウイルス対策など病気の予防方法を考える業務もあります。保育園の施設内を清潔に保ち、園児たちが病気にならないように指導することも重要な役割です。

特に最近では新型コロナウイルスの広がりから、衛生管理などに注目が集まっています。保健師は感染症や病気、医療、衛生、健康面などの豊富な知識を生かし、日常の業務の中で危機管理を行い、あらゆるリスクに対応する準備をしています。

さらに、保護者や保育士のサポートも保健師の役目になります。不安やストレスを抱えている時は相談に乗り、メンタルヘルスのケアに努めていきます。そして、子育てや幼児の育成に重要な食生活や健康面に関するアドバイスも行い、時には忙しい保育士の仕事の援助もすることがあります。

保育園の保健師のデメリット

最後に、保育園の保健師にはどのような大変なことがあるのかということについて説明します。まず、保健師としては賃金が低めになるという点です。保育園で保健師として働く場合、平均年収は約325万円で、月収は約20万円から25万円になります。

給与所得が安くなる要因として考えられるのは、残業が少なく基本給に上乗せされる手当があまり高いとは言えないからです。

また施設ごとの差が大きく、公立から私立を含め国から認可されている保育園は給料の条件が良く、認可外では安くなるという特徴があります。

孤独に耐える保育園の保健師

次に、一人配置なので責任が重く、孤独や不安を感じやすい、他の同業者と知り合いづらいという問題点も挙げられます。保健師は自分の担当業務は基本的に一人で進めるタイプの仕事です。そのため分からないことがあっても自力で調べるなどして克服し、知識やスキルを主体的に学んでいく必要性があります。

そのため高いセルフマネジメントの能力や課題を発見し解決していく力が大切になります。さらに保育士の仕事も手伝うことがあるので、ある程度の余裕を持つということも求められます。一人でストレスをコントロールする能力がないと、業務を進めていくのが難しくなるでしょう。

保健師としての成長

いかがでしたでしょうか。

保育園の保健師は魅力的でやりがいがある仕事ですが、その反面、競争の激しさや業務の難しさなどきつい部分もあるようです。

しかしながら、子どもたちの成長を身近に感じられるすばらしい職業であることは事実でしょう。子どもが好きで、子どもたちとの関わりの中で自分も社会人として成長していきたいと考えている人におすすめです。

参考リンク『転職保健師|APOPLUS保健師』http://www.kan54.jp/